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■ 部活経験が教えてくれたこと ~大きな気づき~

高校・大学と吹奏楽部一筋だった私。
毎日練習に明け暮れ、仲間と一つの目標に向かって努力する日々は、私にとってかけがえのない経験でした。

社会人になってからも、多くの人と出会い、会話する中で、ふと気づいたことがあります。
それは、私が生きてきた世界が、実はとても狭いものだったということです。

学生時代、私の周りには部活動に所属している人がほとんどでした。
そのため、社会に出てからも、多くの人が同じような経験をしているものだと当たり前のように思っていました。

しかし、実際にはそうではありませんでした。
部活動に所属していなかった人、あるいは部活動経験があっても、それほど没頭していなかった人。
様々なバックグラウンドを持つ人たちと出会う中で、私は自分の考え方がいかに偏っていたかに気づかされました。

特に大学時代は吹奏楽部が応援団でもあったことから、本当に厳しかったです。
練習時間の長さは夏休み中など体育会野球部よりも長かったようです。
家族といるよりも部員といる時間が圧倒的に長かったです。

春夏休みは毎日10時間以上の練習は当たり前、土日も練習・演奏ということも珍しくありませんでした。

そんな環境で、私は「チームワーク」や「目標に向かって努力すること」の大切さを身をもって学びました。
しかし、社会に出ると必ずしも皆が同じように考えているわけではないことに気づかされました。

例えば、工場での歩留まり向上プロジェクトで、Aさんと品質向上と、ハイサイクル化のどちらをとるかで意見が対立し、なかなか結論が出なかったことがありました。

私は、部活動で培った「チームワーク」の力で、必ずしも意見が一致しなくても、最終的には一つの目標に向かって協力し合えるものだと信じていました。

しかし、Aさんは、自分の意見を貫き、他のメンバーの意見をなかなか聞き入れようとしませんでした。
その経験を通して、私は「そういうやり方もあるんだ」と、きれいに言うと今は「多様性」という言葉の意味を理解した気がしています。

正解がない、または複数正解が存在する世界では、年齢や経験、立場、価値観など、人それぞれが異なる考え方を持っていることを受け入れることが大切なんだと知りました。

平田オリザ氏の言葉、「コンテクスト=contextは、本来は文脈という意味だが、ここではもう少し広い意味で、『その人がどんなつもりでその言葉を使っているか』の全体像だ」という言葉は、組織の中で円滑なコミュニケーションを図るためには、相手の言動の背景にある意図を理解することが重要だと気づかされたのです。

現在はコーチとして活動していますが、多様な業種・職種または部活動にそれほど深く関わってこなかった方々のお話も良く聞きます。

その中で、あらためて私は社会の多様性を学んでいる気がしていて楽しいです。
話し手の視点から物事を考えることで、過去の自分では考えもつかなかったような多様な価値観に触れ、私は大きな衝撃を受けることもしばしば。

2025年の私の目標は「勇気」です。
だから、勇気を出してこの件について書いてみました。
部活動について、過去の自分を否定するような気がして、ずっと怖かったのですが書いてよかったです。

部活動という一つの世界に深く関わってきた経験は、私にとって大きな財産です。
しかし、同時に、それが私の視野を狭めてしまうことにもつながっていたことは、確かなんですね。
まるで、自分が住んでいた世界が、小さな水槽から広大な海へと開かれたような感覚です。
この経験は、私にとって、人生の新たな章を始めるための大きな転機となりました。

今年はフリーランスとなり8年目です。
会社時代からまた大きな海へ出ていた様です。

今後は、この経験を活かし、地球規模でより多様な人々と刺激し合い、協力し、新しい価値を創造していきたいです。



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今日も読んでくださって、ありがとうございます!

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