子供を叱る瞬間に真実がある
現在、私は幼稚園でロボットプログラミングを教えています。
しかし、子供たちは走り回ったり大声を出したりすることがあります。
そんな時、さすがに私も怒りがこみ上げてくるのです。
しかし、私はすでに7年間プロのコーチとして活動しており、イライラや怒りの対処法については色々と経験してきました。その中で、子どもを叱る時の大切なポイントが2つあることを学びました。
一つ目のポイントは、怒りが頭に上った時に自分自身に問いかけることです。
「あっ、今、この子を大声で怒鳴りつけて、私の前に屈服させようとしている。それでいいのだろうか?」と。
心理学者アドラーは、「大声を出して怒鳴る時、それはただ相手を屈服させるための怒りという理由を作っているに過ぎない」と言っています。
つまり、私が子どもを支配下に置きたいだけなのか、それが本当に私の望みなのか、ということです。
しかし、私の答えは違います。「あなたのことを本気で信じています。私は裏切りません。」という姿勢を持ち続けることが大切だと本気で思っています。
そして、相手に「信じていたのに、先生は悲しいです」と穏やかに、しかししっかりと目を見て言葉で伝えること。これが大切です。
簡単に言えば、関西出身の私にとっては、怒鳴るのは「大阪弁で威嚇する」こと、穏やかに話すのは「関東弁で思いを伝える」ことです。
二つ目のポイントは、やりとりのフィニッシュがとても大事であることです。
「〇〇くん、わかった?次は守れるね?」と言って、子どもが「うん、わかった」と答えたら、
自分が「はい!おわり!」と言って満面の笑顔になること。
このフィニッシュは本当に大切です。
「はい!おわり!」と言った時、子どもは本当にそれで終わります。
でも、終わらないのは大人の方。感情をひきずるのです。
感情をひきずるという行為は、明らかに「お約束違反」です。
ここにお互いの信頼関係の構築の本質があると感じています。
最後に、この2つのポイントを守り、何度も何度も繰り返すことで、必ずや大声で怒鳴らなくても、信頼の関係性は構築できると信じることもまた大切です。
そのためには、大人が先に見本を示すこと。
ちなみに、アドラー心理学の「目的論」は、人間の行動や思考は現在の目標や意図に基づいているという考え方です。
つまり、怒りという感情も、その時々の目的や意図によって生じるものだと考えられます。
この視点から見ると、怒りを感じること自体は問題ではなく、その怒りをどのように扱うか、どのように自分の目的に照らし合わせて行動するかが重要になってきますね。
子供たちから学ぶことがたくさんあります。
ありがとうです。
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